管理者権限を持っていれば、ダッシュボードを使って、誰でも簡単にトラブル原因の切り分けをすることができます。Zoomミーティングにトラブルがある場合、主に考えられる要因は以下の3点です。
- デバイス側の問題(デバイスのCPU負荷が高いか否かを確認します)
- ネットワーク側の問題(通信エラーか否かを確認します)
- Zoomのサービス自体の問題(Zoomサービス自体に障害が起きているか否かを確認します)
ダッシュボードを使って切り分けていく方法を説明します。
目次
- まず最初に確認すること
- ダッシュボードを使ってトラブルの要因を特定
- Zoomサービス自体に問題があるかを確認
まず最初に確認すること
問題の原因を切り分ける前に、まずZoomアプリが最新であることを確認し、問題が解決しない場合はデバイスの再起動をします。
これまでにあったお問合せの中で多くのトラブルは、アプリを最新のバージョンにアップデートすること、または、デバイスを再起動することで解決をしています。
アプリが最新であることを確認
現在お使いのアプリのバージョンを確認するには、
こちらから最新バージョンであることをご確認します。古いバージョンをお使いの場合は、最新バージョンにアップデートするよう誘導されますので、画面にそって、アップデートをします。
デバイスを再起動
デバイスに負荷がかかると、ミーティングに支障が出ることがあります。特にスマホの温度が上がっている場合などは、Zoom以外の問題が発生している可能性があります。再起動後、再度Zoomミーティングをお試しください。
デバイスの再起動で、問題を解決できなかった場合は、以下の手順に沿ってミーティングを分析すれば、トラブルの原因を判別することができます。
ダッシュボードを使ってトラブルの要因を特定
ダッシュボードにアクセスをして、デバイスの問題かネットワークの問題か、見当を付けます。
ダッシュボードを閲覧するには、管理者以上の権限が必要です。
ダッシュボードにアクセスする前に、予め問題が起きたミーティングを特定できる情報(ミーティングID、参加者名またはユーザー名、開催時間)をユーザーから聞いてください。
- 管理者権限をもつユーザーが、https://zoom.us/signin にサインインをします。
- [ダッシュボード]をクリックします。
- [ミーティング]をクリックします。
※該当のサービスをクリックします。(Zoom Rooms、CRC、ウェビナー)
- [以前のミーティング]を選択します。
- 検索窓で、該当のミーティングを検索します。

※ ミーティングは、ユーザー名、メールアドレス、時間で検索できますが、予めミーティングIDがわかっていれば、早く該当のミーティングを見つけることができます。
- 不具合が起きた参加者を検索し、クリックします。

★切り分け① 通信エラー
- ここで、通信エラーが原因で、ミーティングから退出した場合には、参加者の退出時刻の横(または下)にあるiマークが赤く表示されます。
- iマークにカーソルを合わせると、退出した理由が表示されます。
- 以下の画像のように「〇〇のミーティングへの接続が切断されました。理由:ネットワーク接続エラー。」と表示されます。

- さらに詳しく知りたい場合は、参加者をクリックして、通信の状況を確認します。
★切り分け② CPU使用率をチェック
- [CPU使用率]をクリックします。
- 緑色のグラフに注目します。
- 緑色のグラフは、System Max CPUを表しています。

このSystem Max CPUが高いと、それだけCPUに負荷がかかっていることを意味しています。
- また、紫色のグラフにも注目してください。紫色のグラフは、Zoom Max CPUを表しています。この値だけが高い場合や、不安定な場合には、ZoomアプリがCPUに負荷をかけている可能性があります。
- アプリの再起動、アップデートをお試しください。
- このグラフが安定しているのに、System Max CPUが高い場合には、Zoom以外の問題を確認すると良いでしょう。
ほかのアプリやブラウザなどを終了させたり、PCを再起動させて、再度ミーティングを試してください。
CPUに問題がなさそうな場合は、次のステップに進みます。
★ 切り分け③ 音声・ビデオ・画面共有
音声/ビデオ/画面共有に問題があった場合、問題のあったタブ[音声]、[ビデオ]、または[画面共有]をクリックします。
- グラフが欠けていないことをチェックします。
グラフが欠けている場合、通信に何らかの問題があり、データを取得できていません。
下の図でいうと、赤枠のところで、何らかの問題があり、データを取得できていません。ビデオの受信がうまくいっていなかったことが予想されます。

- 最大損失のグラフ一定かどうかをチェックします。
最大損失のグラフが「0」が好ましいです。
以下の図では、青色のグラフに注目します。最大損失のグラフが上昇していると、音声、ビデオや画面共有の品質が落ちていることを示します。

- レーテンシーが一定であるかどうかをチェックします。
レーテンシーが他の時間帯と比べて、上がっている場合、音声、ビデオ、共有画面に遅延が起きたことを示します。
以下の図では、水色のグラフに注目します。
08:50にビデオのデータ送受信ともに遅延が起きていることを示しています。

- フレームレートが一定であるかどうかをチェックします。
フレームレートとは、1秒間に何枚の静止画像で構成されている動画であるかを数値で示しています。映像のスムーズさを示しています。フレームレートが一定でる場合、ビデオ画質の品質も一定であり品質に問題がないことが予想されます。フレームレートの目安は、25fpsですが、通信の環境により異なります。
以下の図では、紫色のグラフに注目します。ミーティング中、映像が2回途切れましたが、ビデオを送受信できている間は、映像品質は良好であったことを示しています。

以上の問題で、トラブルの要因を特定できない場合には、Zoomサービス自体に障害が発生していないかを確認しましょう。
Zoomサービス自体に問題があるかを確認
Zoomは、障害発生があると、Webページにその詳細を公開しています。
下記リンク先から障害情報を確認してください。
※ 過去直近1年でのサービス稼働率は、99.98%でした。(2019年12月現在)
これまでに記載した方法で、トラブルの要因を確認できなかった場合には、Zoom社でミーティングの分析をします。弊社でご契約いただいたお客様は、弊社Zoomサポートデスクにお問合せ下さい。
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