概要

階層設定は、ミーティング、ウェビナー、およびオーディオミーティングに影響を与える設定を管理するための階層的な方法です。設定は、アカウントレベル、グループレベル、およびユーザーレベルで制御できます。必要に応じて階層設定を行い、ミーティングやウェビナーのホストは強制設定されていない他の設定を柔軟にカスタマイズできます。

この記事の内容：

• 新規アカウントの場合
• 既存のアカウントの場合
• 設定の管理
• デフォルトの設定
• ロックされた設定
• 競合する設定
• プライマリグループ

新規アカウントの場合

Zoomアカウントを構成する場合：

1. アカウント設定を編集する権限を持つ管理者として Zoom Web ポータルにサインインします。
2. [アカウント管理] 、 [アカウント設定]の順にクリックします。
3. このページには、次のタブが含まれています。
   • ミーティング
   • 記録
   • 電話
4. 設定のデフォルト値を変更する必要があるかどうかを判断します。詳細については、デフォルト設定を参照してください。変更は、アカウント内のすべてのグループとユーザーに影響します。
5. 設定を完全に制御をするには、オプション名の右側にある鍵アイコンをクリックします。これにより、グループまたは個人が設定を変更できなくなります。詳細については、ロックされた設定を参照してください。
6. グループや個人に柔軟な設定を提供するには、ロックアイコンをクリックせずグレー色にします。これにより、グループごとに異なる設定を提供し、グループレベルの設定でグループのメンバーに対して設定をロックできます。
7. 組織でグループ設定を使用している場合は、アカウントに設定したデフォルト値とは異なる設定が必要なグループがあるかどうかを判断します。
8. 異なる設定を必要とする各グループの設定をするために、グループ管理、設定を施す [グループ名]の順にクリックし、 設定項目がある[ミーティング]、[記録]または[電話]タブのうち該当のタブをクリックします。
9. アカウントレベルでロックされていない設定を更新します。
   グループレベルで変更を加えると、そのグループのすべてのメンバーに影響します。アカウントのメンバーが異なる設定を持つ複数のグループに属している場合、そのメンバーに適用される設定については、「競合する設定」で説明しています。

既存のアカウントの場合

アカウントのメンバーがデフォルトから変更した設定は、次の場所で更新された状態のままになります。

• アカウント設定
• グループ管理> グループの名前>設定
• ユーザー> ユーザーの名前＞設定
• 設定（個人の下、個々のユーザー用）

オプションの場所とそれらを管理する方法が変更されました。各オプションの新しい場所の詳細については、階層設定への移行を参照してください。

設定の管理

デフォルトの設定

ほとんどの設定はグループとしてではなく個別に制御され、各オプションは独自のトグルによって制御されます。アカウントレベルで設定が変更された場合、グループまたはユーザーが以前に設定を変更していない限り、それがアカウント内のすべてのグループおよびユーザーのデフォルト設定になります。

たとえば、[透かしを追加]オプションのデフォルト値は[オフ]です。以前にこのオプションをオンに切り替えたが、アカウントの一部のユーザーがオフに切り替えたとします。デフォルトでは、以前にオフに切り替えたユーザーを除き、アカウントのすべてのメンバーがこのオプションをオンに切り替えます。設定をロックしない限り、これらのユーザーのオプションはオフのままになります。

ロックされた設定

各設定は、アカウントレベルまたはグループレベルでロックできます。アカウントレベルで設定をロックすると、どのユーザーも設定を変更できなくなります。グループレベルで設定をロックすると、グループのメンバーは設定を変更できなくなります。

たとえば、アカウント内のすべてのユーザーに透かし機能の使用を強制したいとします。この設定はデフォルトでオフになっているため、次の手順を実行する必要があります。

1. アカウント設定を編集する権限を持つ管理者として Zoom Web ポータルにサインインします。
2. [アカウント管理]、[アカウント設定]の順にクリックします。
3. [ミーティングをスケジュールする]の下にある[透かしを追加]オプションに移動し、トグルをクリックして有効にします。確認ダイアログが表示されたら、[オンにする]を選択して変更を確認します。
4. ロックアイコンをクリックし、確認ダイアログで[ロック]をクリックします。

すべてのグループとすべてのアカウントメンバーの[透かしを追加]オプションはすぐにオンに切り替わり、すべてのミーティングとウェビナーは透かし機能を使用します。

ただし、あるグループのユーザーのみに透かし機能の使用を強制し、他のグループのメンバーがこの設定を有効にするか無効にするかを選択できるようにする場合を考えてみます。次のことを行う必要があります。

1. アカウント設定を編集する権限を持つ管理者として Zoom Web ポータルにサインインします。
2. [アカウント管理]、[アカウント設定]の順にクリックします。
3. [ミーティングをスケジュールする]の下にある[透かしを追加]オプションに移動し、トグルをクリックして設定を有効にします。確認ダイアログが表示されたら、[オンにする]を選択して変更を確認します。
   Note：この設定をアカウントレベルでロックすると、組織内のすべてのユーザーがこの設定をオフにできなくなるため、ロックしないでください。この時点で、アカウントのすべてのメンバーの設定でこのオプションがオンになっています。
4. [グループ管理]をクリックします。
5. グループの名前をクリックし（この例では、変更したいグループの名前をクリックします）、[設定]タブをクリックします。
6. [会議のスケジュールする]の下の[透かしの追加]オプションに移動し、設定が有効になっていることを確認します。
7. ロックアイコンをクリックし、[ロック]をクリックして設定を確認します。
   当該グループにあるアカウントのメンバーのために、[透かしを追加]オプションはすぐにグレー表示され、オフを切り替えることができません。当該グループメンバーのすべてのミーティングとウェビナーは、透かし機能を使用します。
   当該グループに属していないアカウントのメンバーの場合、[透かしを追加]オプションはオンになりますが、ロックされません。これらのメンバーのミーティングとウェビナーはデフォルトで透かし機能を使用しますが、メンバーはこのオプションをオフに切り替えることができます。

競合する設定

個人が複数のグループのメンバーであり、それらのグループの設定が互いに競合する場合、ロックされている設定が優先されます。複数のグループの異なる位置にロックされている設定の場合、ユーザーがグループに追加された順序に基づいて優先順位が与えられます。

たとえば、組織にContractorsという名前のグループがあり、後でEngineersという名前のグループを作成するとします。次の表は、ContractorsとEngineersの両方のメンバーであるJohnという名前の従業員の設定を示しています。

＜競合する設定でロックがオンとロックがオフの場合＞

Johnは最初にContractorsグループに参加しましたが、ロックされた設定が優先されるため、彼の設定はロックされます。

＜競合する設定で両方にロックがある場合＞

両方のグループの設定が競合する位置でロックされているため、JohnはEngineersグループに追加される前にContractorsグループに追加されたため、Johnの設定はオンにロックされています。

＜競合する設定で両方にロックがない場合＞

どちらの設定もロックされていないため、Johnの設定はContractorsと同じです。これは、JohnがEngineersグループに追加される前にContractorsグループに追加されたためです。

プライマリグループ

ユーザーが複数のグループに属している場合、管理者はユーザーのプライマリグループを設定できます。ユーザーは、デフォルトでプライマリグループの設定を使用します。ただし、設定が他のグループでロックされている場合、それらの設定はそのユーザーに対してロックされます。デフォルトでは、プライマリグループはユーザーが追加される最初のグループです。グループを管理し、グループをプライマリとして設定するには、【管理者】グループ管理をご参照ください。

この記事は、Using tiered settingsを翻訳しています。