概要
1つのデバイスを不特定多数のユーザーが操作することは好まない人もおり、Zoom Roomsコントローラも例外ではありません。そのためZoomモバイルクライアントアプリはZoom Roomsとペアリングし、モバイルデバイスでZoom Roomsをコントロールすることができます。これにより、部屋に備え付けられたZoom Roomsコントローラタブレットを操作することなく、会議の開始や参加、Zoom Roomsの操作などを、会社で個人に支給されたスマートフォンなどの、モバイルデバイス上で行うことができます。
この記事は下記の内容を含みます。
前提条件
- Zoom モバイルアプリ
- iOS版5.5.0(12452.0131)以上
- Android版 5.5.0(1282)以上
- モバイルデバイスにインストールされたZoom Roomsコントローラアプリ
- iOS版5.5.0(234.0128)以上
- Android版 5.5.0(388)以上
- Zoom Rooms
- Windows版5.5.0(2400.0131)以上
- macOS版5.5.0(3353.0130)以上
- Appliance版5.5.0(926)以上
Zoom Roomsとモバイルクライアントアプリのペアリング
- Zoom Roomsモバイルクライアントアプリを起動し、サインインします。
- [ホーム]タブを開き、左上のZoom Roomsとのペアリングアイコンをタップします。
- Zoom Roomsの画面上に表示される[共有キー]を入力し、[ペア]をタップします。成功すると、モバイルクライアントアプリの検索窓の上に、Zoom Roomsの名前が表示されます。
- [新規ミーティング]または[参加]をタップすると、[ルームから参加]または[マイフォンから参加]かの選択画面を表示します。
- [ルームから参加]を選ぶと、Zoom Roomsからミーティングへ参加します。この時、モバイルデバイスも会議に参加しますが、ビデオとオーディオはオフになります。
- モバイルクライアントからは以下の操作を行うことができます。
- 終了/退出:タップした場合には、次のオプションのどちらかを選択する必要があります。
- ルームから退出:Zoom Roomsとモバイルデバイスをミーティングから切断します。また、モバイルアプリとZoom Roomsのペアリングも解除します。
- 電話から退出:Zoom Roomsとのペアリングを解除し、モバイルデバイスはミーティングから退出します。Zoom Roomsはミーティングへ参加したままの状態となります。
- Room Controller:Zoom Roomsコントローラアプリを起動するか、インストールされていない場合には、コントローラアプリのダウンロードを行います。コントローラで利用可能な操作については次のセクションで説明します。
- 共有:モバイルクライアントアプリから画面共有を行います。
- 参加者:参加者のリストを表示し、参加者の管理を行います。
- 詳細:次の操作を行うことができます。
- セキュリティ:セキュリティオプションを開きます。
- クラウドにレコーディング:クラウドレコーディングを開始します。
- チャット:他の参加者とチャットをするためのウィンドウを開きます。
- ミーティング設定:現在参加しているミーティングの個人設定を開きます。
- トランスクリプトを有効化する:Web上で有効化されている場合には、ホストはトランスクリプトを有効化することができます。
- フルトランスクリプトを表示する:ホストによってトランスクリプトが有効化されている場合に完全なトランスクリプトを表示します。
- 背景とフィルター:バーチャル背景とビデオフィルター機能の設定と有効化を行います。
- You Tubeへのライブストリーム:You Tubeでのブロードキャスト配信を行います。
- 手を挙げる:ホストへ発言の意思を示すアイコンを表示します。
- 終了/退出:タップした場合には、次のオプションのどちらかを選択する必要があります。
モバイルクライアントを利用したZoom Roomsコントロール
ペアリングされたモバイルデバイスからZoom Roomsの操作をしている場合、Zoom Roomsコントローラの同等のコントロールがモバイルデバイス上でも行うことができます。
- ミュート/ミュート解除:Zoom Roomsのマイクをミュート、またはミュート解除します。
- ビデオを停止/ビデオを開始する:Zoom Roomsのカメラを有効化、または無効化します。
- 画面を共有:ノートパソコン、モバイルデバイス、第二カメラを利用した画面共有を開始するための手順を表示します。
- 複数の参加者が同時に共有することを許可:有効化すると、複数の参加者が同時に画面共有できるようになります。
- 高度な共有オプション:ミーティング内で画面共有を行えるユーザーや、他のユーザーが画面共有をしているときに画面共有を開始できるユーザーを制御します。
- 共有できるのは誰ですか?:画面共有を行えるユーザーを[ホストのみ]、または[全参加者]のどちらかから選択します。
- 他の人が共有している場合に共有を開始できるのは誰ですか?:別のユーザーが画面共有を行っている場合に、その共有を中断できるユーザーを[ホストのみ]、または[全参加者]のどちらかから選択します。
- 全画面ビデオの共有に最適化する:動画をフルスクリーンで共有する際にはこの設定を有効化します。動画以外のコンテンツを共有する際に有効化されていると画面がぼやける場合があるため、無効にする必要があります。
- カメラ制御:PTZカメラの設定やプリセットの変更、リスト内の別のカメラへの切り替えを行います。
- セキュリティ:会議で利用可能な特定の機能の有効化、無効化を切り替えます。下記の設定の一部は[参加者]の項目でも制御できます。(ホストまたは共同ホストの場合のみ)
- ミーティングをロック:ロックを行うと、以降新規でミーティングへ参加することができなくなります。
- 待機室を有効化:待機室の有効化、無効化を切り替えます。
- 参加者に許可する:下記の機能を参加者に許可するかどうかを制御します。
- 画面を共有
- チャット
- 自分自身の名前を変更:参加者が他の参加者に表示される自分の名前を変更できるかどうか選択します。
- 自分自身のミュートを解除
- 参加者を削除:参加者をミーティングから退出させます。管理者が再参加を許可しない限り、退出させられたユーザーは再参加できません。
- 報告:利用規約やコミュニティスタンダードに違反している場合には、ここから報告を行うことができます。
- 参加者を管理/参加者:ミーティングの参加者を表示します。ホストや共同ホストの場合には、ここから参加者の管理を行うことができます。
- ビューの変更:Zoom Roomsの画面に表示される画面のレイアウトを変更します。
- オプション:[ビューの変更]の下のオプションをタップすると、レイアウトの設定を変更することができます。
- レコーディング:クラウドレコーディングを開始します。
- チャット:ミーティングチャットを開きます。コントローラやペアリングされたモバイルデバイスからはチャットを送信することはできず、表示機能のみ利用可能です。
- 歯車アイコンをタップすることでチャットの設定を開います。
- TVで通知を表示する:Zoom Roomsのディスプレイにチャットメッセージの通知を表示します。
- TVフルチャットパネルを表示:Zoom Roomsの画面にチャットの全文を表示します。
- 歯車アイコンをタップすることでチャットの設定を開います。
- 設定(歯車マーク):Zoom Roomsの設定画面を開きます。パスコードを入力することでマイク、スピーカー、カメラなどの設定を変更できます。
- ボリュームスライダー:Zoom Roomsのスピーカーの音量を調整します。なお、会議が終了するとデフォルトの値に戻ります。
[ペアを解除]をタップするとZoom Roomsとの接続を切断します。Zoom Roomsは、ミーティングが終了するか、Zoom Roomsコントローラの[退出]がタップされるまで、ミーティングに参加した状態を維持します。
この記事は、Pairing and controlling a Zoom Room from the Zoom mobile appを翻訳しています。