概要
2022 年 3 月 1 日以降、Zoom に新たな管理者機能が導入され、チャット設定(正式には IM 設定)をアカウント設定に移動し、管理が別々だったユーザー グループとIM グループを一元的に管理できるようになりました。
・2022 年 3 月 1 日:アカウント オーナーには新機能に関する製品内ツアーが表示され、新しい管理者機能に切り替える(または現在の管理者機能を維持する)オプションが付与されます。
・2022 年 6 月 1 日:Zoom は、まだオプトインしていないすべてのお客様に対して、新しい管理者機能を自動的に有効にします。
この記事では、次の項目についてご説明します。
前提条件
新しい管理者機能を使用するための前提条件は以下のとおりです。
- 有料 Zoom アカウント
- アカウント オーナー
- [ロール管理] における [グループ] と [連絡先] へのアクセス許可の表示と編集
注:2021 年 8 月 21 日より後に作成、または有料にアップグレードされたアカウントでは、デフォルトで新しい管理者機能が表示されます。
注意事項
- 新しい管理者機能を有効にすると、IM グループに作成された SAML マッピング ルールはすべて削除されます。SAML マッピング ルールの再作成が必要です。
- 新しい管理者機能を有効にすると、アカウントを以前の機能に戻すことはできなくなります。
- 新しい管理者機能を有効にすると、新しいZoom Chatタブが既存のユーザーグループに追加され、この新しいタブの設定が[アカウント管理]の[IM 設定]からコピーされます。これには[ユーザーが他のユーザーとチャットすることを許可]の設定も含まれます。
以前のIM グループのメンバーであり、既存のユーザーグループのメンバーでもあるユーザーは、複数のユーザーグループに存在するようになります。ユーザーが複数のユーザーグループのメンバーである場合、制限の厳しいグループのチャット設定が適用されます。
例)シナリオ
- アカウント管理-[IM管理]-[IM グループ]をON
- アカウント管理-[IM管理]-[IM 設定]-[セキュリティ]-[ユーザーが他のユーザーとチャットすることを許可]をOFF(チャット利用不可)
- 一つ以上のIMグループ設定にて[ユーザーが他のユーザーとチャットすることを許可]をON(チャット利用可)
新しい管理者機能へ変更後
- 既存のユーザーグループは、アカウント管理の設定情報を引き継ぎます。(OFF/チャット利用不可)
- IMグループから移行したユーザーグループは、IMグループ設定を引き継ぎます(ON/チャット利用可)
- 複数のユーザーグループに属しているユーザーについては、制限の厳しいグループの設定が適用されます。上記シナリオでは、ユーザーが既存のグループとIMグループから移行したグループに属している場合、Zoom チャットは利用できなくなります。
暫定設定について
ユーザーの Zoom Chat 設定が新しい管理者機能への切り替えによって影響を受けていないことを確認するために、新しい管理者機能への切り替え後、一時的に[このグループの Zoom Chat 設定を無視する]の設定が追加されます。
この機能が有効になっていると、ユーザーが複数グループに存在する場合、制限が厳しいグループの設定が優先されるルールではなく、IMグループから移行してきたグループのZoom Chat設定が優先される動作になります。
詳細は、「このグループの Zoom Chat 設定を無視する」をご参照ください。
主な変更点
主な変更点の概要は「2022年3月: 新しい管理者機能導入」をご参照ください。