ワークスペースが様々な都市、ビル、フロアに分散する場合、アカウントオーナーまたは管理者は階層構造を整理してより効果的に管理できます。組織のニーズに応じて、国/地域、都市、キャンパス、ビル、フロアを含むワークスペースの場所を指定できます。
Note: Workspace Reservationの階層構造は、Zoom Rooms用の階層構造と共通のものを利用します。
この記事の内容:
Workspace Reservation ロケーション階層を使用するための前提条件
- アカウントオーナーまたは管理者権限
- Zoom Workspace Reservationライセンス、Zoom Roomsライセンス、またはZoom Common Area Phoneライセンスのいずれか
階層構造の設計方法
オーナー、管理者は、アカウント下の全てのワークスペースの設置場所を定義することができます。階層ごとに異なる設定を構成することもできます。
- 最上位の階層は、あなたのアカウントです。全てのワークスペースのデフォルト設定を定義します。
- 中間レベルの階層は、国/地域、州、市区町村、キャンパス、ビル、フロアです。アカウントオーナーもしくは指名されたワークスペース管理者は、これらを必要に応じて組み合わせて階層構造を作ることができます。これら中間レベルの階層は、グループ化したワークスペースに共通する設定を構成するために使います。
- 最下位レベルの階層は、個々のワークスペースです。アカウントオーナー、ワークスペース管理者、およびワークスペース毎に設定したオーナーは、それぞれのワークスペースに固有の設定を構成することができます。また、ルームは上位階層の任意のレベルから設定を引き継ぐこともできます。
例えば、2階建てのビルを2棟持っている組織について考えてみましょう。各フロアにワークスペースとしてデスクと会議室があると、次のような階層構造になります。
- ビルA
- フロアA1
- 会議室A1α
- 会議室A1β
- デスクA1-1
- デスクA1-2
- ...
- フロアA2
- 会議室A2α
- 会議室A2β
- デスクA2-1
- デスクA2-2
- ...
- フロアA1
- ビルB
- フロアB1
- 会議室B1α
- 会議室B1β
- デスクB1-1
- デスクB1-2
- ...
- フロアB2
- 会議室B2α
- 会議室B2β
- デスクB2-1
- デスクB2-2
- ...
- フロアB1
設定の継承を理解する方法
中間レベルの階層で設定変更しない場合、全てのワークスペースはアカウントレベルの設定値を継承します。全ての部屋に同じ設定値が反映されるため、少数の部屋を一人で管理する場合に適しています。
もし、ビルAとビルBで別の設定を適用したい場合には、ビルの階層レベルで設定を変更します。以下のようなイメージになります。
例えば、アカウント設定ではアカウント内のすべてのユーザーが予約できる設定としているが、ビルAは特定の部署の社員のみが利用できる運用をしている場合、ビルAの設定で利用が許可されたユーザーが所属するグループXのみ予約可能に設定しておくと、フロアA1、A2の両方のフロアの設定や、ビルAに設置されているすべてのワークスペースの設定でもグループXのユーザーのみ予約とする設定が反映されます。ビルBにおいては中間の階層レベルで設定の変更していないため、アカウント内のすべてのユーザーが予約できます。
Workspace Reservationの階層を作成する方法
アカウントオーナーのみが初期階層を作成できます。階層が作成された後、ワークスペース管理者はそれを変更できます。
Workspace Reservationの階層を作成するには:
- アカウントオーナー、または管理者としてZoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[ワークスペース管理]、[ワークスペース] の順にクリックします。
- [ワークスペース予約へようこそ]のページで、[+ロケーションを追加]をクリックします。
Note: アカウントオーナーが階層を作成した後、またはすでにZoom Roomsのページで階層構造を作成している場合は、[ワークスペース予約へようこそ]のページは表示されず、作成済みの階層構造が表示されます。 - ポップアップ ウィンドウで、階層構造レイアウトを作成してワークスペース環境をカスタマイズし、組織に必要な場所を選択します。
ポップアップ ウィンドウの左側[ロケーションを選択]でチェックした項目と、右側の[ロケーションの構造]の項目で表示され、階層構造のプレビューを確認することができます。 - 構造が正しく表示されたら、[終了]をクリックします。ワークスペース管理ページには、階層構造を示すロケーションディレクトリと作成済みのフロアが表示されます。各階層にはそれぞれ1つずつロケーションが自動追加されます。
Note: 各階層のロケーションの名前の変更や、階層に新しいロケーションを追加できます。
Note:
- 階層の追加や削除する場合はロケーションディレクトリの[ロケーションを編集]をクリックします。
- 階層内に新しいロケーションを作成する場合は、作成する階層のタブをクリックし、画面右側に表示される[+ XXを追加]をクリックします。
例:ビルを追加する場合は、[ビル]のタブをクリックし、[+ビルを追加]をクリックします。
新しいフロアを追加する方法
- アカウントオーナー、または管理者としてZoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[ワークスペース管理]、[ワークスペース] の順にクリックします。
- [フロア] タブをクリックします。
- 右上隅にある [+ フロアを追加] ボタンをクリックし、[フロアを追加]パネルが表示さ
れます。 - 各項目の入力、設定を行います。
- フロア名:作成するフロアの名前を入力します。
- 説明(オプション): フロアの説明を入力します。
- ロケーションを選択: フロアを配置する場所を選択します。
- さらにフロアを追加するには、 [保存し別のものを追加]クリックします。
- 全てのフロアの追加を追加した場合は、[終了]をクリックします。
作成済みのロケーション名を編集する
- アカウントオーナー、または管理者としてZoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[ワークスペース管理]、[ワークスペース] の順にクリックします。
- 編集するロケーションのロケーションレベルのタブをクリックします。
例:ビルのレベルにあるロケーションを編集する場合は、[ビル]タブをクリックします。 - ビルの設定を開きます。
- ロケーションの名前の下に表示される編集ボタンをクリックし名前を変更します。変更後の名前を入力後、[保存]をクリックします。
この記事は「Managing Workspace Reservation location hierarchy」をもとに作成されました。