概要
問題レポートを通じて送信されたログは、デフォルトではディスクに書き込まれず、一時メモリバンクに保持され、定期的に新しいデータで上書きされます。これにより、問題レポートで送信される前にイベントが上書きされる可能性があります。
クライアント内でメモリログ収集を有効にすると、永続的なデータファイルがコンピュータのストレージに書き込まれ、データやコアイベントが上書きされる心配がなくなります。メモリログを有効にして生成されたログと問題レポートに大きな違いはありません。ただしディスク容量を節約し、コンピュータのパフォーマンスを維持するために、調査目的でログファイルをZoomサポート(または弊社)に送信した後は、ログを無効にする必要があります。
このプロセスで生成されたZoomメモリログは、ファイルレベルで暗号化されません。トラブルシューティングのためにクライアントログをZoomサポート(または弊社)に転送する場合は、データセキュリティのための安全な転送方法を強くお勧めします。弊社がサポートさせていただいているお客様へはログのアップロード用リンクをお伝えいたします。
注: Zoomでは、コンピュータのパフォーマンスを維持するためにキャプチャ後にログが無効になっていることを常に確認し、安全な接続を使用して圧縮されたログを送信することをお勧めします。
デスクトップクライアントのメモリログを有効にする
Windows
- Zoomデスクトップ クライアントを終了します。
- 最新バージョンのWindows用Zoomデスクトップクライアントを使用していることを確認します。
Zoomデスクトップクライアントはここからダウンロードします。 - Windowsでファイルエクスプローラを開きます。
- 「隠しファイル」が表示されていることを確認します。
- アドレスバーに%appdata%\Zoom\dataと入力し「Zoom.us.ini」ファイルをメモ帳などで開きます。(%appdata%\Zoom\data\zoom.us.iniと入力し「Zoom.us.ini」ファイルを開くこともできます。)
- カーソルを[ZoomChat]の右に配置しEnterキーを押して改行します。
- [ZoomChat]のすぐ下にenable.memlog.file=trueと入力します。
- メモ帳の上書き保存(S)しメモ帳を終了します。
- Zoomデスクトップクライアントを起動します。
- 問題を再現します。
- Zoomデスクトップクライアントを終了します。
- Windowsでファイルエクスプローラを開き、アドレスバーに%appdata%\Zoom\logsと入力します。
- すべてのファイルをフォルダごと圧縮します。
- 圧縮したログをZoomサポート(または弊社へ)送信してください。
ログ記録を削除または無効にする
- 手順5〜6を再度実施し、メモ帳ファイルからenable.memlog.file=trueを削除します。(削除しない場合はenable.memlog.file=falseと書き換えても問題ありません。)
注:この削除または無効にする手順は必ず実施してください。 - Zoomデスクトップクライアントを終了し、再度起動します。
Mac OS
- Zoomデスクトップクライアントを終了します。
- [ターミナル]を開きます。
- 次のコマンドを入力して実行し、ログ記録を有効にします。
plutil -replace "enable\\.memlog\\.file" -string "true" ~/Library/Preferences/ZoomChat.plist
注:このドキュメントからコマンドをコピーすると、意図しない改行が発生する可能性があります。 すべてのコマンドが漏れなく実行される必要があります。 - 次のコマンドを実行して、構成が更新されたことを確認します。
plutil -p ~/Library/Preferences/ZoomChat.plist
- 「"enable.memlog.file" => "true"」という行が応答リストに存在することを確認します。
- アクティビティモニターを開き、cfprefsdを検索します。
- プロセス名を選択し、[終了] をクリックしてから、[強制終了] をクリックします。
- ログ記録を有効にしてZoomデスクトップクライアントを再起動します。
- 問題を再現します。
- Zoomデスクトップクライアントを終了します。
- ~/Library/Logs/zoom.usに移動します。
- フォルダを.zip または類似のファイルタイプに圧縮します。
- 圧縮したログをZoomサポート(または弊社へ)送信してください。
ログ記録を削除する
- ターミナルを開くか、ターミナルに戻ります。
- 次のコマンドを入力して実行し、構成を削除します。
plutil -remove "enable\\.memlog\\.file" ~/Library/Preferences/ZoomChat.plist
- 次のコマンドを実行して、ログ記録の構成が削除されていることを確認します。
plutil -p ~/Library/Preferences/ZoomChat.plist
- 「"enable.memlog.file" => "false"」という行が応答リストに存在することを確認します。
- アクティビティモニターを開き、cfprefsdを検索します。
- プロセス名を選択し、[終了]をクリックしてから、[強制終了]をクリックします。
Linux
- Zoom デスクトップ クライアントを終了します。
- ~/.config/に移動します。
- 「zoomus.conf」を任意のテキストエディタで開きます。
- [General]セクションの最後に、次の新しい行を追加します。
enable.memlog.file=true
- 「zoomus.conf」を保存します。
- Zoomデスクトップクライアントを再起動します。
- 問題を再現します。
- Zoomデスクトップクライアントを終了します。
- ~/.zoom/logs/に移動します
- フォルダを.zip または類似のファイルタイプに圧縮します。
- 圧縮したログをZoomサポート(または弊社へ)送信してください。
ログ記録を削除または無効にする
- Zoom デスクトップクライアントを終了します。
- ~/.config/に移動します。
- 「zoomus.conf」を任意のテキストエディタで開きます。
- [General]セクションで、以前に追加した行を次のように変更します。
enable.memlog.file=false
注:ログ記録を無効にする代わりに、この行を完全に削除することもできます。 - 「zoomus.conf」を保存します。
- ログ記録を無効にしてZoomデスクトップクライアントを再起動します。
こちらの記事は、「Sending meeting or webinar problem report and client logs」を元に作成しました。
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