2024年7月11日更新
Zoomは、安全なプラットフォーム、最新の機能と拡張機能、サポートされているクライアントバージョンの適切な提供範囲の間でバランスをとるようと詰めており、大規模なエンタープライズのお客様のより長い更新スケジュールをサポートしています。この目標を達成するため、Zoomはデスクトップクライアントとモバイルアプリを以下の方法で管理しています。
- デスクトップクライアント、モバイルアプリのグローバル最小バージョンの設定
- グローバル最小バージョン以下のユーザーに最新バージョンへの更新を促す
- 自動更新機能でスロートラックとファーストトラックを提供する
以下では、グローバル最小バージョン、プロンプトバージョン、および自動更新のスロートラック/ファーストトラックに設定されているバージョンの情報を記載します。
プラットフォーム |
プロンプト バージョン |
ファースト トラック |
スロートラック | |
Windows | 5.15.5 | 5.17.11 | リリースノートを確認 | 6.0.11 |
Windows (VDI) | 5.15.10 | 5.15.12 | リリースノートを確認 | 5.16.15 |
macOS | 5.15.5 | 5.17.11 | リリースノートを確認 | 6.0.11 |
Linux | 5.15.5 | 5.17.11 | リリースノートを確認 | 6.0.12 |
Android(Global) | 5.15.5 | 5.17.11 | なし | なし |
Android(Intune) | 5.15.5 | 5.17.11 | なし | なし |
iOS/iPadOS(Grobal) | 5.15.5 | なし | なし | なし |
iOS/iPadOS(Intune) | 5.15.5 | なし | なし | なし |
グローバル最小バージョンについて
グローバル最小バージョンは、Zoomミーティングへのホストまたは参加、Zoomチームチャットの使用、Zoom Phoneの発信と着信、またはその他の方法でデスクトップクライアントまたはモバイルアプリでZoom製品にアクセスをするための最小限バージョンです。このバージョン以下のユーザーはサインインまたはミーティングに参加する間に、デスクトップクライアントまたはモバイルアプリを更新する必要があります。すぐに更新できないユーザーは、代わりにWebクライアントを使用してミーティングに参加できます。
2022年11月より、Zoomは90日ごとに新しい最小バージョンを適用します。この変更は、業界の慣行に沿ったものであり、Zoomユーザーが最新のZoom機能と、プラットフォームに対して行ったプライバシーとセキュリティの強化を確実に受けられるように設計されています。Zoomの利用にはクライアントの最小バージョンが必要ですが、追加のセキュリティまたはコンプライアンスに対応するために、このリリース期間外に追加の更新が必要になる場合があることも注意してください。含まれているセキュリティ強化についてはリリースノートを、修正された問題の詳細についてはSecurity Bulletinsをご参照ください。
プロンプトバージョンと自動アップデート
プロンプトバージョン
ユーザーはクライアントの更新を手動で確認し、スケジュールに従ってアップデートすることができます。しかし、Zoomは、Zoomクライアントが現在インストールされているバージョンとZoomによって設定された「プロンプトバージョン」を比較するようプラットフォームを構成することがあります。クライアントの現在インストールされているバージョンがプロンプトバージョンより古い場合、更新がり利用可能であることを通知し、クライアントの更新を開始するオプションを提供するバナーがユーザーに表示されます。ユーザーが更新を望まない場合は、この通知を無視することができ、それ以上のアクションは必要ありません。更新を選択すると、自動更新が無効になっている場合は利用可能な最新バージョンが、または自動更新が有効になっている場合は、Zoomクライアントに設定された自動更新頻度に併せてファーストトラックまたはスロートラックのバージョンがダウンロードされてインストールされます。
注:ファーストトラック、スロートラックのバージョンは、プロンプトバージョンより新しいバージョンが指定されるため、自動更新機能が動作している場合にはプロンプトバージョンより低いバージョンのクライアントをユーザーが利用することはありません。
MSIまたはGPO展開を介してデスクトップクライアントを管理し、AutoUpdateポリシーを無効化しているIT管理者は、デスクトップクライアントの[更新を確認]のオプションを削除するだけではなく、プロンプトによる更新通知も非表示にすることができます。通常、これらの構成には、すべてのデバイスの特定バージョンのIT管理による展開が含まれます。これらのデバイスは、その環境に対して追加の業界固有のテストを受けています。
自動更新のファーストトラックとスロートラック
ファーストトラック、またはスロートラックは、IT管理の展開を通じて、またはクライアント設定でAutoUpdateを有効にすることを個人的に選択している場合に選択できます。
ファーストトラックは、少しの機能に関心があるユーザー向けの選択です。このオプションを選択するとリリースごとに最新の更新がユーザーに提供されます。起動時に、すべての新しいクライアントバージョンがファーストトラックに追加され、毎日ファーストトラックのランダムなユーザーに配布されます。ロールアウトは通常、1週間かけて加速します。
スロートラックは、変更の頻度を減らし、より成熟した機能セットを求めるユーザー向けです。てれめっとりと内部指標を評価した後、Zoomは新しいバージョンがスロートラックに昇格するかどうか、昇格の時期を決定します。ストートラックに昇格したリリースは、スロートラックに設定しているランダムなユーザーに毎日配布され、ロールアウトは通常、1週間にわたって加速されます。
重要な注意:リリースされたすべてのバージョンがスロートラックに昇格されるわけではないため、個人ユーザーと管理ユーザーの両方のデフォルトであるスロートラックのユーザーは、デスクトップクライアントがすべてのバージョンに更新されるわけではありません。スロートラックのバージョンの更新は1~2か月ごとにしか更新されません。
どのトラックが選択されているかに関係なく、アップデートは次の場合にのみ実施されます。
- 利用しているデバイスが、その日にアップデートできるランダムなデバイスの一つとして選択される
- Zoomデスクトップクライアントが再起動される
更新の資格がある場合、クライアントは新しいインストーラパッケージをダウンロードし、Zoomクライアントを完全に終了するか、デバイスを再起動することによって、Zoomクライアントが完全にシャットダウンされるまで待機します。Zoomクライアントの次回の再起動時には、インストーラが最初に起動し、新しいバージョンをインストールしてから、Zoomクライアントを起動します。
各構成で予想される事象
管理者によって展開された構成に応じて次の動作が予想されます。
[更新を確認]の表示 | プロンプトバージョンバナーの表示 | スロートラックを選択 | ファーストトラックを選択 | |
自動更新が無効化済み | 非表示 | 表示なし | なし | なし |
自動更新が有効化済み (注) | 表示 | 表示 |
次回のクライアント再起動時にスロートラックバージョンへ更新 |
次回のクライアント再起動時に最新バージョンへ更新 |
注:EXEインストーラで使用したインストールは、デフォルトで自動更新がストートラックで有効になっているため、この動作に従います。
この記事は「Minimum, Prompted, and Slow/Fast Update Versions」を基に作成されました。