ユーザープロビジョニング時の柔軟性と選択肢のため、Zoom Workplaceにおけるユーザーライセンスとその割り当てに関するアップデートを2024年6月より順次展開しております。
Zoom Webポータルでのユーザーの追加、ライセンスや権限の割り当てについてはこれまでと同様にシンプルな2ステップにて実施可能であり、それに加えてSSOやCSVのアップロード等の複数ユーザーを追加するためのあらゆるオプションが展開可能です。
Zoomではベーシックユーザー対応の管理方法を変更し、最長で40分までのミーティングをスケジュール、開催することができるようにアカウント内のユーザーに[Zoom Meetings Basic権限]が付与されるようになります。これまでと同様に、ユーザーに対してZoom Workplaceの有料ライセンスをユーザーに割り当てる、もしくはZoom Meetings Basic権限をユーザーに割り当てるか選択することが可能です。
上記に加えてミーティングのスケジュール機能やホスト機能を持たないベーシックユーザーをアカウントに追加することが可能になります。これは特定のユーザーに対し、そのユーザーがミーティングを開催できないよう管理したい場合に役立ちます。
この記事は以下の内容を含んでいます。
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よくある質問について
- 今回のユーザー管理に関するアップデートで何が変更されますか?
- いつアップデートが実施されますか?またいつ変更が行われるかどこで知ることができますか?
- ベーシックプランへの影響はどうなりますか?
- 今回のユーザーライセンスと割り当ての更新に基づきサポートオプションへの影響はありますか?
- Zoom Webポータルでユーザーを追加、管理する際に用語が異なるのはなぜですか?
- ミーティングのスケジュール、また開催機能がないユーザーには何ができますか?
- ミーティングのスケジュール、また開催機能がないユーザーを作成する方法を教えてください。
- Zoom Meetings Basic権限を持つユーザーを作成する方法を教えてください。
- 有料ライセンス、またミーティングをホスト可能なベーシックライセンスのユーザーが利用可能な主な機能は何ですか。
よくある質問について
今回のユーザー管理に関するアップデートで何が変更されますか?
ユーザー管理で管理者がより細かくコントロールできるようにするため、Zoomは以下の変更を行います:
- 管理者は、アカウント上のユーザーにZoom Meetings Basic権限を割り当てることができます。この権限はZoom Webポータルで適用可能だった従来のベーシックユーザータイプと同様に、Zoomミーティングのスケジュール、また最大40分までミーティングを開催することが可能です。
- 管理者は、Zoom WorkplaceのライセンスまたはZoom MeetingsのBasic権限が割り当てられていない、ミーティングのスケジュール機能やホスト機能を持たないユーザーをアカウントに作成できます。これらのユーザーは、ミーティングをスケジュールしたり開催したりすることはできませんが、従来の通りミーティングに参加したり、その他のコラボレーション機能を有しています。
注:全てのアカウントタイプにて、上記のミーティングのスケジュール機能やホスト機能を持たないユーザーを利用できるわけではありません。 - これらの変更に伴い、Zoom WebポータルのUIが更新され、ユーザー管理が簡素化されました。管理者は、ユーザーを作成する際にBasicまたはLicensedのユーザータイプを選択する必要がなくなりました。代わりに購入したライセンスをユーザーに割り当てを行い、ライセンスを割り当てない場合はZoom MeetingsのBasic権限についてもユーザーに割り当てるか、割り当てないかを選択してユーザー作成を実施します。
注:ユーザーに対してオンプレミスを有効にする必要がある場合は、それをユーザータイプとして選択する必要はなくなり、代わりにZoom Workplaceのライセンス割り当ての下にある[オンプレミスを有効にする]チェックボックスを選択します。 - Zoom Meetings Basic権限またはZoom Workplaceライセンスを割り当てられたユーザーの機能は、ユーザーライセンスと割り当ての更新によって変更されません。また、購入したライセンスによる影響もありません。
いつアップデートが実施されますか?またいつ変更が行われるかどこで知ることができますか?
2024年6月17日より、一部のZoom Workplace BusinessおよびEnterpriseアカウントにてユーザー管理のオプションが更新されます。その後数ヶ月の間に、残りのすべての有料Zoomアカウントにこの変更を順次適用していきます。
これらの変更がアカウントに導入されると、Zoom Webポータルにこの変更を知らせるバナーが表示されます。元々ベーシックユーザータイプとして登録されていたユーザーには自動的にZoom Meetings Basicの権限が付与され、その他の操作は必要ありません。ただし、これらの権限をユーザーから削除して、ミーティングのスケジュールや開催ができないようにしたい場合は、Zoom Webポータル上から手動でZoom Meetings Basic権限の割り当てを解除できます。
ベーシックプランへの影響はどうなりますか?
現時点ではありません。これまでのベーシックアカウントは、Zoom Webポータル上ではZoom Workplace Basic(Free)プランタイプとして表示され、機能の変更はありません。
有料アカウント内のベーシックユーザーについては、ユーザー管理でアカウントオーナーと管理者が利用できるユーザーライセンスと割り当てのアップデートがあります。
今回のユーザーライセンスと割り当ての更新に基づきサポートオプションへの影響はありますか?
いいえ。Zoom サポートのオプションについては、こちらをご覧ください。
Zoom Webポータルでユーザーを追加、管理する際に用語が異なるのはなぜですか?
ユーザープロビジョニングの柔軟性を高めるため、アカウントの管理者はユーザータイプを選択する必要がなくなりました。管理者は、購入したライセンスをユーザーに割り当てるか、ライセンスを割り当てない場合は、Zoom Meetings Basic等の適切なレベルの権限を割り当てるか、その権限さえも割り当てないかを選択するだけです。Zoom Meetings Basicが割り当てられたユーザーとライセンスが割り当てられたユーザーの機能は、ユーザーライセンス割り当てのアップデートによって変更されることはありません。
ミーティングのスケジュール、また開催機能がないユーザーには何ができますか?
Zoom WorkplaceライセンスまたはZoom Meetings Basic権限が割り当てられていないユーザーは、ミーティングをスケジュールしたり主催したりすることはできませんが、Zoomのプラットフォーム上で多くのコラボレーション機能を利用できます。これらのユーザーは、Zoomでの認証の後ミーティングに参加したり、Zoom Team Chatを使用したり、編集可能な3つのZoom Whiteboardsを使用したりすることができます。詳細についてはこちらをご確認ください。
管理者は、これらのライセンス、またZoom Meeting Basic権限が割り当てられていないユーザーにもZoom PhoneやZoom Contact Center等のZoom製品の有料ライセンスを割り当てることもできます。
注:ユーザーにZoom Workplaceライセンスを割り当てると、ユーザーはミーティングのスケジュール、また開催に関する全ての機能を利用できるようになります。
ミーティングのスケジュール、また開催機能がないユーザーを作成する方法を教えてください。
Zoom Webポータルでユーザーを追加する際、管理者はZoom Workplaceライセンスの割り当てを解除し、Zoom Meetings Basic権限の選択を解除することができます。デフォルトでは、該当のユーザーはZoomのプラットフォーム上で限定的なコラボレーション機能を使用できます。
- アカウントオーナーまたは管理者としてZoomウェブポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[ユーザー管理]、[ユーザー]の順にクリックします。
- [ユーザーの追加]をクリックします。
- 追加するユーザーのメールアドレスを入力します。
- [Zoom Workplace]ドロップダウンで、[Unassigned]を選択します。
Zoom Meetings Basic チェックボックスが自動的に選択されます。 - [Zoom Meetings Basic]チェックボックスをオフにします。
- [追加]をクリックします。
上記手順にてユーザーを作成した後、管理者はWebポータル上の各製品のセクションから、Zoom PhoneやZoom Contact Centerのライセンスといった、有料Zoom製品のライセンスや権限を割り当てることができます。
注:
- SAMLマッピングの場合、管理者は[Unassigned without Zoom Meetings Basic]を選択できます。管理者の必要に応じて、他のZoom製品の有料ライセンスを割り当てることもできます。
- APIプロビジョニングの場合、管理者は[Unassigned without Meetings Basic]を選択できます。管理者の必要に応じて、他のZoom製品ライセンスを割り当てることができます。
Zoom Meetings Basic権限を持つユーザーを作成する方法を教えてください。
Zoom Webポータルでユーザーを追加する際、管理者はZoom Workplaceライセンスを[Unassigned]とした場合、Zoom Meetings Basic権限が選択されていることを確認できます。これらのユーザーはミーティングのスケジュール、また最大40分までのミーティング開催することができます。
- アカウントオーナーまたは管理者としてZoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[ユーザー管理]、[ユーザー]の順にクリックします。
- [ユーザーの追加]をクリックします。
- 追加するユーザーのメールアドレスを入力します。
- [Zoom Workplace]ドロップダウンで、[Unassigned]を選択します。Zoom Meetings Basic チェックボックスが自動的に選択されます。このチェックボックスを選択したままにしておきます。
- [追加]をクリックします。
注:SAMLマッピングでは、管理者は[Unassigned with Zoom Meetings Basic]を選択できます。
有料ライセンス、またミーティングをホスト可能なベーシックライセンスのユーザーが利用可能な主な機能は何ですか。
デフォルトでは、アカウント内の全ユーザーに以下のZoom Workplaceコラボレーション機能が提供されます:
- Zoomへのサインイン
- 管理者によって割り当てられた権限内の機能
- Zoomミーティングへの参加
- Zoomチームチャットでのメッセージ
- 編集可能なZoomホワイトボードの使用(3枚まで)
- 2分間のZoomクリップの作成(5つまで)
管理者側でZoom Workplaceのライセンスを購入し、またそのライセンスをユーザーに割り当てることで、そのユーザーはZoom内の全機能を利用可能な最高のユーザー体験が提供されます。ライセンスを割り当てない場合の選択肢として、管理者は一部機能が制限されたZoom Meetings Basic権限をユーザーに割り当てることができます。
ユーザーを追加し、Zoom Workplaceのライセンスまたは権限を割り当てた後、アドオンやその他のスタンドアロン製品によってより多くの機能がユーザーに提供されます。またZoom Workplaceの有料ライセンスが割り当てられてない場合でも、スタンドアロン製品を割り当てることができます。
以下の表は有料のZoom Workplaceライセンスを割り当てられたユーザー、Zoom Meetings Basic権限を割り当てられたユーザー、Zoom Meetings Basic権限を持たないユーザー(スケジュールおよび開催権限を持たないユーザー)の主な違いを比較したものです。
注:以下の比較表はZoomユーザーライセンスの一部分を比較したものとなります。
ミーティング機能 | 有料ライセンス ユーザー |
ミーティング機能あり |
ミーティング機能なし ベーシックユーザー |
最大ミーティング時間 | 30時間 | 40分 | なし (ミーティング開催不可) |
他ユーザーがホストするミーティングへの参加 | 可能 | 可能 | 可能 |
ミーティングのスケジュール、また開催 | 可能 | 可能 | 不可能 |
この記事は「Updates to user licensing and assignments: June-August 2024」を元に作成されました。
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