組織に複数の拠点がある場合、アカウントオーナーや管理者は、それらをより効果的に管理するために階層構造を設定できます。組織のニーズに応じて、国/地域、都市、キャンパス、建物、フロアといった情報を含む拠点を指定することが可能です。
この記事は以下の内容を含んでいます。
前提条件
- Pro、Business、Education、Enterpriseアカウント
- アカウントオーナーまたは管理者権限
- Visitor Managementライセンス
階層構造のデザインについて
アカウントオーナーは、すべての訪問者管理機能で利用する場所を定義するための階層を設計できます。アカウントオーナーまたは指定された管理者は、この階層の各レベルで異なる設定を構成することもできます。
- 階層設計の最上位帯は[アカウント設定]で、すべてのロケーションで適用されうるデフォルト設定の定義がアカウントオーナーによって行われます。
- 階層設計の中間帯は、[国/地域]、[市区町村]、[キャンパス]、および[ビル]です。アカウントオーナーまたは管理者は組織のニーズに応じて、上記階層のいずれかまたはすべてに対し定義付けが可能です。
- 階層の最下層帯は[フロア]です。アカウントオーナーまたは管理者は、各フロア毎に固有の設定を構成することも、階層内の任意の上位階層での設定を継承することもできます。
注:階層構造において、[フロア]レベルは必ず要求される要素となっています。
階層構造設定が自動で引き継がれる仕組みの理解
階層構造の中間レベルで設定を変更しない場合、すべてのフロアはアカウントの設定を引き継ぎます。この仕組みは、1人が少数のフロアを管理する場合に効果的です。
例えば、アカウントレベルで「予約時アンケート」の設定が全フロアに適用されているとします。しかし、管理者がビルAにいるユーザーには異なる質問を表示したい場合、ビルA専用に「予約時アンケート」を個別設定することが可能です。もしくは、ビル全体の設定を1回変更するだけで、ビルA内の全フロアにその設定が自動的に適用されます。
この例では、管理者がビルAの設定を編集し、アンケートをアカウントレベルで設定します。すると、ビルA内のフロアA1とフロアA2、および他の2つのフロアも更新されたアンケートを引き継ぎます。一方、ビルB内の4つのフロアは引き続きアカウントレベルのアンケートを使用します。
訪問者管理機能の階層を作成する方法
最初の階層を作成できるのはアカウントオーナーのみです。階層が作成された後、訪問者管理機能の管理者は階層の構成が可能になります。アカウントオーナーと管理者は、Zoom Webポータル上の統合されたロケーション管理セクションを使用して、アカウントレベルで訪問者管理機能の管理を行い、ロケーションディレクトリを作成することができます。
訪問者管理機能におけるロケーションディレクトリの作成方法についてはこちらをご覧ください。
階層レベルを直接指定する方法
- アカウント設定を編集できる管理者権限にて、Zoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[ワークスペース管理]、[訪問者管理]の順に選択します。
- 管理したい階層レベル([国/地域]、[都道府県]、[市区町村]、[キャンパス]、[ビル]、[フロア])を選択します。
- その場所の設定([国/地域の設定]、[都道府県の設定]、[市区町村の設定]、[キャンパスの設定]、[ビルの設定]、または[フロアの設定])を選択します。
その階層レベルの設定ページに移動します。
この記事は「Understanding Visitor Management location hierarchy」を元に作成しました。
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